神田SU / Nest House

東京、日本 1999 – 2000

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Concept
東京都心の事務所ビル内部を、健康に配慮してリノベーションした土壁の家

心身的ストレスで家族が体調を崩したのを機に、新建材による閉塞的空間を、心身ともに安らげる場に変える事を目指し、自然素材を使用した気の流れる空間にリノベーション。環境意識にも目覚めた当事務所の土の建築の原点。タイトルのNestには「自分でつくる、いのちの場」という意味が込められている。

壁と天井全てを土で仕上げ、造形の自由度、表情の美しさ、呼吸するしっとりとした空気の質など、居心地の良い土の空間になっている。家の中心に立つシンボリックな丸太は古材をを再利用し、天と地をつなぐという意味がある。曲面の土壁は、オフィスビルの大きな柱と梁を隠し、ワンフロアを一つの空間としてつなぐために自然と生まれた。鉄筋とスチールメッシュという現代的な素材が使われ、鉄と土、植物と間接照明の対比が、作品をモダンに仕上げている。住居としてだけでなく、まちづくりのフリースペースとして、様々なイベントが行われる出会いの場でもあった。コミュニティ・ビルド形式で建てられ、その後も土を使った建築を作り続け、土地・素材・人をつなぐ場としての建築をつくる出発点となった作品。

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© Ph. takeshi noguchi / Drawings, Tono Mirai architects

気が流れる場 / 曲面の土壁 / 健康配慮 / 古材再生 / コミュニティ・ビルド / 左官 / 自然素材 / 省エネ / 職人技 / 土壁 / 蓄熱する土壁 / リノベーション

所在地 — 東京都千代田区神田
主用途 — 住宅、フリースペース
工期 — 1996年6月~2004年
建築面積 — 80.1㎡(24.5坪)
階数 — 地上7階、リノベーション
構造 — 鉄筋、土壁仕上げ
設計 — 遠野未来建築事務所
施工 — ワークショップを含むセルフビルド

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